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室町時代、太田道灌は26際という若さで江戸城主を努め、城内では兵学をおさめ、 戦術家のプロとして、また城づくりの名人としてその名を広めておりました。 その道灌が、鷹狩をするため、越生の里へ来た時のお話です。 この辺りでにわか雨にあい、道灌は蓑笠を借りようと、近くの農家に立ち寄りました。 すると中から少女が出てきて、黙って山吹の枝を一枝差し出したのです。 道灌は、この少女の無礼に腹を立てたのですが、実は少女の行動は、山吹の花にまつわる 古歌にちなんでのことでした。 七重八重 花は咲けども山吹の みのひとつだに なきぞ悲しき 「後拾遺集」 この歌には、山吹の花は七重にも八重にも咲くけれど、実が1つもならない花です。 |
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